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古民家・旧家リフォームの一般社団法人 古みんか倶楽部 岐阜

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穴だらけの防蟻処理〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜

2017年02月25日

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防除衛生管理業の永嶺です。

先日、私の会社にて管理させて頂いているお寺さんのメンテナンスにはいりました。

同業他社の施工不具合から4年前に門の修繕工事をさせて頂きました。
シロアリ同業者による門の穿孔処理が原因で大きな問題を抱えていました。

それは以前、シロアリが出たことをきっかけに防蟻処理を依頼したとの事ですが、まさか築250年以上の欅の門柱を穴だらけにされてしまうとは誰も知りませんでした。
門柱は文化財レベルの柱といっても過言ではないほどの部材です。
施工を調査すると
柱に施された穿孔の穴の深さは約7cm。
穿孔の直径は9mmと非常に目立つ施工が行われていました。

そのほか、
①穿孔処理箇所に油剤を注入した
②普通の木栓を使用した
③門柱の足回り表面のみをシロアリが食害していたにもかかわらず、地面から160cmの高さまで穿孔している。

当時、穴からは液だれを起こしてシミになっており門柱が泣いているようにも見えていました。
お寺さんも由緒ある門柱をシロアリ業者の方に穴だらけにされたと悲しんでおられました。
弊社であっても穿孔した穴や門柱はもとの姿にもどりませんが、近い姿に戻すための知識と技術があります。
まず穴の深さに合わせた特徴の欅の木栓を島根県の木工所に製作してもらい、穴の一つ一つの深さに合わせて木栓を加工して埋め戻しました。
さらに洗いと磨きの両方を行い、木工用塗装を施して「涙を流していた門柱」を修繕させて頂きました。

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知識ない同業者のずさんな施工の後処理は本当に難儀な作業ではありましたが、門柱がきれいになって良かったと胸を撫で下ろした次第であります。
写真は4年近く経過していますが木栓は欅を使用しているので、隙間が出来ることなく現状もとくに問題ありません。

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弊社は文化財の防蟻を得意として来たからこそ成せる技であったと、時間を経過して改めて実感させられました。
古民家や伝統建築がこのような防蟻処理を施されている事が多々あります。
今一度、このような穴だらけの防蟻処理を見直さなけれならないと日々取り組んでいます。

 

ちなみに以前、倶楽部に講話に来て頂いた神社仏閣を専門としている中島さんの会社で建てられた新築の鐘撞堂です。

良い腕を持っておられます。

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いかがでしたか?
本日は防除衛生管理業 永嶺のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週土曜日は防除衛生管理業 永嶺のコーナーです。
明日は解体業 榊原お話をご紹介させて頂きます。

☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆

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