お電話でのお問い合わせはこちら

古民家・旧家リフォームの一般社団法人 古みんか倶楽部 岐阜

058-215-0841

記事
blog

陰と陽…〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜

2017年04月08日

image

防除衛生管理業の永嶺です。

先日、日本文化民俗学の授業の中でこんな話があった。
「陰と陽…」
人間社会においても宇宙物理においてもまず二面性であるという考え方である。
たとえば人間社会において
「善と悪」
「生命体系と生活体系」
「社会と個々」など
必ず二面性があり、生命体系では真、善、美を持った人格体と、歴史や伝統から成り立った人格体である生活体系。
人間社会はそれらの生命体系と生活体系の両者にまたがって見えない自然的な結合を成している。
これは宇宙銀河系の太陽を中心に公転している惑星も同じで、見えない自然的な結合の上に成り立っている。
このように、陰と陽、光と影のように二面性を備えている環境の中で上手く調和が取れた社会を平和と呼んでいるのかもしれない。
あるいは「社会と個々の実相」といえるのかもしれない。
以前、私が書いた著書の中に、「伝統建築が残って来た理由について」全く同じ事を解いたことがある。
自然環境と古民家、精神と物質、これらが上手く調和して融合しているからこそ、伝統建築は現代まで残り技術が発揮されて来たとを書いたことがある。
伝統建築は、生活を営む場所として代々受け継ぐ建物と見られる反面、一方では朽ちたら全て土に還るという建物でもある。
つまり、「残る工夫が施された残らない建物」なのである。
使用された材料を見れば、古民家のような伝統的な建物は二面性を持った建物だということが随所に分かる。
先人たちはこの事をよく理解していたに違いない。
また、陰翳礼讃の著者である、谷崎潤一郎氏もこのように説いている。
「西洋の文化では可能な限り部屋の隅々まで明るくし、陰翳を消す事に執着したが、いにしえの日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用することで陰翳の中でこそ生える芸術を作り上げたのであり、それこそが日本古来の美意識・美学の特徴だ」と主張する。

image
すなわち光と影のように、陰と陽を認めた中にこそ古民家の魅力は引き出されており、ただ単に昔のデザイン性や構造性、気密性などという技術的な話ばかりではないのである。

現代の建物はどうだろうか?
ほとんどが一方方向で、朽ちても土には還らない。
土に還るどころか土壌を汚染する物質ばかりである。
時代の変化だとまとめてしまえばそれまでだが、そういう材料を平気で使用して建てているのが、現代のわが国の建築といえるのは何とも理解し難い話といえるのではないだろうか?

陰と陽…

どちらも認めて調和しなければ、一方方向になって矛盾だけが残るのだと思う…

 

 

 

いかがでしたか?
本日は防除衛生管理業 永嶺のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週土曜日は防除衛生管理業 永嶺のコーナーです。
明後日は一級建築士 梅村のお話をご紹介させて頂きます。

☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆

ページトップへ

©一般社団法人 古みんか倶楽部 岐阜